不妊症について
不妊症でお悩みの方は少なくありません。
不妊症は、一定の期間性行為をしているにもかかわらず妊娠できない場合をいい、一般的には一定の期間は一年間と言われています。現代では、6組の夫婦のうち1組は不妊症に悩んでおり、決して珍しいものではなく身近に迫った問題となっています。
不妊症は、卵子、精子ともに異常はないが受精しない場合もあり原因の特定が難しくなっていますが、女性に排卵がない、子宮内膜症の合併、骨盤腹膜炎にかかったことがある、などが原因で妊娠しにくいことはあります。また、加齢によって妊娠しにくくなることが知られているので、不妊症治療を先送りにしてしまう前に、早めに相談することをおすすめしています。
主な原因
女性側の原因
卵巣機能不全、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮発育不全症、内分泌ホルモン異常、加齢など
男性側の原因
無精子症、精路閉鎖、内分泌ホルモン異常、性交障害、加齢など
治療方法
タイミング法
排卵日を予測して、それに合わせて夫婦生活をとります。排卵後の卵子が受精する能力を維持できる時間はだいたい8~12時間と言われているので妊娠率が高くなる時間に合わせてタイミングをご指示いたします。奥様の年齢が若い、結婚してあまり年数が経っていない、精子の状態が良好な場合は半年間を目処にタイミング法を行うことをおすすめします。
人工授精
運動している男性の精子を採取し排卵日2日前~排卵日までの最も妊娠しやすい時期に精製した精子をカテーテルで子宮内に注入する方法。排卵日に性行為をしてもなかなか妊娠しない場合や精子に原因があると考えられる場合が対象となります。