生理のお悩みについて
悩んでいても痛みはとれません。
女性は、閉経までずっと月々の生理と付き合わないといけません。だからこそ、長い間をいかに楽に過ごすのかが大切です。
「痛み止めを飲んでも効かない」などよく耳にしますが、痛み止めが痛みの度合いを超えられなくなっているだけです。その場合は薬を変えたり、別の方法を考えなければなりません。悩んでいても痛みや腰痛などはとれません。是非一度お気軽にご相談ください。
月経困難症
月経困難症とは主に生理痛のことを指します。
通常は、生理が始まってから2~3日目の出血量が増え、多くの人に生理痛があるといわれています。
症状が軽い場合は問題ありませんが、痛みがひどく日常生活に支障がある場合は受診してください。
症状
- 下腹部の痛み
- 腰痛
- 頭痛
- 発熱
- 嘔吐 など
月経困難症の種類
機能性月経困難症
大きな病気ではなくても、激しく痛むことを「機能性月経困難症」と呼びます。
子宮の入口が狭くて硬い、子宮後屈により血が排出されにくい、ホルモンバランスの崩れによる骨盤のうっ血、血行不良などが原因とれています。
器質性月経困難症
炎症が原因で他の臓器と癒着して痛みがあらわれることを「器質性月経困難症」と呼ばれ、治療が必要です。子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が潜んでいることもあります。
立ち上がれないほどの極度の痛みがあるときは、すぐに受診しましょう。
生理不順
生理が始まった日から数え、次の生理の前日までが周期です。生理周期は25~38日が通常とされています。ただし、ホルモンバランスの崩れで、生理周期が乱れることがあり、21日以内に2回生理があったり、周期が40日以上空くことを生理不順といいます。
ほとんどの場合ストレスが原因と考えられ、環境変化、生活リズムの乱れ、ダイエットなどによってたまったストレスでホルモンバランスが崩れ、生理不順が起こります。
生理不順の種類
頻発月経
1カ月の間に2回以上生理がある状態。更年期に近い年齢の方に多くみられる症状です。ただし、生理ではなく不正出血の可能性もあるため注意が必要。排卵の有無を確認するため、基礎体温をつけた上で婦人科を受診しましょう。
稀発月経
39日以上の周期で生理がある状態。放置すると、無月経や不妊症につながることもあるため注意しましょう。
過多月経
月経量が多く、生理期間が長くなることを過多月経といい、異常に多い出血、レバーのような塊が出るなどの症状があります。子宮筋腫や子宮腺筋症が潜んでいる場合もあるので、早急に婦人科を受診しましょう。
過少月経
出血が異常に少ない状態。無月経になる前兆の場合も多いため注意しましょう。無月経が長期間続くと、更年期障害と同じような問題が起こることもあります。